台車とキャスター 役立つ知識(2)
ここでは積載荷重について解説しています。
手押し台車を基本として解説をしておりますが、けん引台車や機器など運用状態、形状に合わせたセッティングが必要です。
ここを間違えますと事故の要因となりますので、選定にはご注意ください。
・台車・機器を製作する際の最大積載荷重について
一般にキャスターのカタログに最大荷重または許容荷重が表示されています。
その数字を基本に積載荷重を決めます。
1.最大積載重量 使用するキャスターの最大荷重から算定します。
2.算出方法
最大積載荷重kg=(キャスター数×最大荷重kg)×0.7 - 台車自重kg
ここでの0.7は、安全係数で、あくまでも目安です。作業環境により変更して下さい。
例えば、荷台の一部に荷物が集中している場合など偏荷重になっている場合、
荷重が集中する車輪について考慮する必要がありますが、基本は台車や機器の中央で荷重を受けるように設定します。
キャスター自在金具を多用している場合は、スラスト荷重を考慮する必要があります。
(例:径150 ゴム車輪4輪を付けた台車の最大積載荷重は?)
キャスター最大荷重(カタログより) 200kg
台車自重 20kg、 安全係数 0.7 とする
(4輪×200kg)×0.7 - 20kg =540kg (最大積載荷重)
但し、2017年現在では安全係数がより求めれられおり、当社では下記の基準でキャスター選定をしております。
・~300kg程度まで・・・ 安全係数0.7
中荷重キャスターをご使用下さい。
・300kg~1000kgまで ・・・ 安全係数0.5~0.6
重荷重キャスターをご使用下さい。
・1000kg以上 ・・・ 安全係数0.5
超重荷重用キャスターをご使用下さい。
ご参考までに。
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