台車とキャスター 役立つ知識(3)
・台車の旋回について キャスター取付配置
台車の旋回について キャスター取付配置
台車のキャスター取付配置により性能が左右されます。
1 標準4輪台車: 後輪自在金具の場合と前輪自在金具の場合 (図1参照)
一般に後輪自在金具の台車の方が、小さい力で旋回できます。前輪自在金具台車は操作性に利点があります。従って、比較的軽量用台車の場合は、操作性の利点から、前輪自在金具の台車が使われ、中~重量用台車の場合は後輪自在金具の台車が使用されます。
2 より台車の旋回を良くするキャスター配置 天秤台車 (図2参照)
天秤台車は、台車のセンターの固定車を中心に旋回でき、小回りがききます。また、センターの固定車が、自在車より大きい径になっているため、台車が天秤状になり、軽く旋回できます。
但し運搬時は4輪で支える形となりますので、軽荷重200kg前後までの軽量台車向けとなります。
注意!:300kgを超える台車には荷重不足が発生したりバランスを崩し事故が起きる可能性がありますので、
設定をおやめください。
*上図の固定車輪の負荷量に注意。全負荷で選定して下さい。
3 台車の旋回を容易にする案
a 偏芯値(*1)が大きい自在キャスターを採用する。
b 荷重条件が1ランク上のキャスター使用する。(軽荷重→中荷重、中荷重→重荷重)
もしくは双輪自在キャスターを採用する。(サイズ制限、荷重制限有)
c 通常、標準4輪台車ですが、6輪天秤式(上記)にする。
d 上記の組み合わせを試みる。
e 従来品より改良された商品を使う 例:エアーキャスター*1