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台車とキャスター 役立つ知識(4)  


 

・台車の使用環境について   車輪の材質、特性 

               

台車の使用環境について   車輪の材質、特性  カート&キャスター

一般に多く使用されているのが、ゴム車輪とウレタン車輪です。
その他、特別条件(耐熱、耐油、耐水、導電性その他)に合致した車輪があります。
各車輪の特性を生かし、台車に取り付けられることにより、より良い作業環境を実現します。

1 ゴム車輪とウレタン車輪

 ゴム車輪は、一番よく使用される車輪でコストパーフォマンスも優れています。
弾性があり、車輪径が大きいもの(200φ以上)は少し荒れた路面でも衝撃を緩和し安定した走行を実現します。
特別な条件がなければ、ゴム車輪で良いと思われます。
最近では、ゴム質を改良したスーパーソリッド車輪、ブタジェンゴム車輪などワンランク上の車輪が使用されるようになりました。

 ウレタン車輪は、耐油性、耐摩耗性、耐低温性に優れています。ゴムより硬度は高いため弾性に劣りますが、この短所を補う特性が多いため、ゴム車輪の次に使用されています。
またウレタンの最大荷重は、ゴム車輪に比べ約1.5倍です。径150で比較すると、ゴム車輪200kgに対して、ウレタン車輪は300kgです。
  特に重量物運搬が多く、床面に油が付着し易い機械工場などに適しています。

2 特別条件に使用される車輪

ナイロン車輪   耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐摩耗性に優れ、車輪自体が軽量です。 短所は、硬度が高いため、弾性は劣ります。

フェノール車輪  耐熱性に優れます。最高で260℃まで耐える車輪もあります。塗装ラインなど高温環境での台車に適しています。短所は、硬度が高いため、弾性は劣ります。

M C ナイロン車輪  弾性以外は、比較的優れた特性を持っています。特に耐熱性、耐候性、耐油性に優れます。硬度100のため始動抵抗は小さいです。但し耐薬品性がないため使用環境に注意が必要です。

導電性車輪  静電気を放出し易い導電性能を持ちます。アースの役割を果たしています。電子部品工場など静電気を嫌う作業
場での台車にご使用下さい。


鉄車輪   弾性はないですが、現在ではレール向けの車輪や耐熱キャスターとして一部利用されております。

3 反発性の高い車輪  スーパーソリッド車輪 (SST)

ブタジェンゴム車輪  ゴム車輪より弾性がよく、耐摩耗性に優れます。

スーパーソリッド車輪   天然ゴムを主原料に理想的に配合した合成ゴムです。特に反発弾性を重視して開発され、硬度65度を保ち始動抵抗を小さくしています。ゴム車輪に比べ約3割、ブタジェンゴムに比べ約2割向上しています。また耐磨耗性に優れ、高速回転でも発熱が少なく、けん引される台車に最適です。
軸受けには、J I S 規格ラジアルベアリングを使用しています。


4 空気入りタイヤ、ノーパンクタイヤ

空気入りタイヤ その名のごとく空気圧を利用した車輪です。但し構造は自動車のタイヤ(チューブレスタイヤ)ではなく、フォークリフトや農機(トラクター、耕運機)などのタイヤと同じくチューブ入りのタイヤとなります。緩衝性には優れ、荒地でも採用されておりますが、荷重がゴム車輪より低く高荷重の台車には向きません。

ノーパンクタイヤ パンクしないゴムが詰まったタイヤです。空気入りタイヤと比べますと基本は耐荷重が高く、特にけん引台車で使用される車輪は1輪で350kg以上など大きなものですと1500kg以上の耐荷重がございます。タイヤの構造の多くはフォークリフト用のタイヤ(ノーパンク設定時)と同じ構造を持っております。重荷重向けの商品です。

ゼロプレッシャタイヤ/セミニューマチックタイヤ 中空(タイヤゴムの中心に空洞がありこの空洞を利用して緩衝性を高めたノーパンクタイヤです。但し軽荷重向けであることと特殊な形状のためコスト高の商品となっております。

5 その他

抗菌対応の車輪(抗菌ホワイトウレタン)、耐熱シリコンゴム車輪などさらに追求された商品群もございます。


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