中部産業株式会社(ブリヂストン名古屋販売グループ)
台車とキャスター物流機器情報

台車・キャスター&タイヤ等の部品、特注製品の選定方法 中部産業

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台車使用時の構想について 

台車構想で、お客様が台車に要求されていること。   ベスト4
 

1.能力を高めたい。…「静かに運搬したい」、「衝撃すくなく運搬したい」、「軽く運搬したい」などの要求が高まっています。弊社ではキャスター機能を高めるなどして対応します。

ストッパー付き運搬台車

2.作業中の事故をなくしたい。安全(ストッパー)を求めた台車…駅構内など安全を求める作業環境が多くあります。「ハンドストッパー」、「フットストッパー」を取り付け、駐停車時の安全を確保します。

積載物をうまく収納できる台車

3.作業を効率化したい。積載物の収納に工夫した台車…積載物のサイズに応じた収納スペース、または整理整頓するための仕切り確保など求められています。作業効率を上げる一つの手段です。

落下防止ガイド付き台車

4.安心して運搬したい。積載物落下防止した台車…積載物が落下しないようにガード、かご枠など取り付けます。また精密部品等は冶具で固定し大切に運搬します。

まず、運送計画を考えます。

1.台車でどのように運びますか。

「手押し台車による運搬」と「動力車によるけん引運搬」を当ホームページでは区別しています。「動力車によるけん引運搬」は「構内トレーラー」をご参考下さい。当ページでは「手押し台車による運搬」について考えます。

「どのように運びますか」では、運搬量、台数、時間、回転等をご検討下さい。

2.台車で何を運びますか。

「積載物品名」、「積載物最大総重量」、「積載物寸法」を書き出して下さい。

3.台車でどこを走行しますか。

路面が「平坦」であるか、「少々荒れた路面」であるか、によって、空気入りタイヤのようにクッション性能があるキャスターなどの選択を検討します。ここでは路面状況を書き出して下さい。次ページの「手押し台車構想手順02」で詳しく検討します。

また特別条件の有無を調べて下さい。具体的には耐熱、耐油、耐水、導電性などが必要な環境であるかをお調べ下さい。

4.台車にどのように載せますか。

台車の荷台が平床であれば、等分布荷重、偏分布荷重、荷重重心をご検討下さい。

荷台に特装枠が必要あるかをご検討下さい。例えば棚式、受け冶具、箱枠付、ガード付きなどお考え下さい。
また傷付防止には緩衝材取付けも考える必要があります。

5.手押し台車として能力範囲内かをチェックします。

「耐荷重は十分ですか」・・・

「ひとりで動かせますか」・・・

作業条件(作業量、安全、特別条件)をご確認下さい。

次に台車を具体的に構想します。

1.台車基本ベース構想について

下記の項目を2~3回繰り返し最適な台車構想を考えます。コストと作業条件との最適化を計るためにも十分にご検討下さい。
尚、ご希望条件に矛盾等がある場合は、ご相談下さい。

2.キャスター選択

キャスターを選択します。

基本的には耐荷重、作業条件を考え、始動・走行抵抗の低いキャスターを選択します。

車輪選択では、ゴム、ウレタン、MCナイロン等の材質選択、中荷重、重荷重の荷重選択、サイズ選択を検討します。ソリッド車輪以外では産業用タイヤ(空気入り、ノーパンク)も検討に入れます。

車輪支持金具では基本的には自在金具、固定金具があり、それに加えてストッパー付きがあります。また荷重別で中荷重用、重荷重用があります。
最近では付加機能が付いた金具で、スプリング機能付金具、ステンレス金具、低床用金具等があります。台車機能アップでご検討下さい 詳しくは別サイトでご案内しています。・・・台車とキャスター物流機器情報/キャスターページ

3.台車の車輪配置決定

車輪配置で台車の旋回性、直進性が決まります。具体的には自在金具、固定金具の組み合わせになります。台車の車輪配置

標準四輪(自在/固定各2)、自在四輪、固定四輪、
台車が軽・中荷重(300kg未満の場合)は天秤四輪、天秤六輪などのパターンがあります。


4.台車枠(ハンドル高さ含む)決定

使用目的に応じて強度を検討し、鋼材を選択して台車を製作します。この場合、何に対して強弱を決めるかを把握している必要があります。またハンドル高さの力が入れ易い高さに設定する必要があります。    
  台車フレーム強度

形鋼材(等辺山形鋼、角パイプ等)の枠に、上面に鋼板を張ったものが基本台車枠になります。
台車形状として主に3種類となります。
様々なタイプの台車

5.台車の安全について

台車停車時の安全には、キャスターストッパーが主流でハンドストッパー(ドラム式/車輪押さえ式)、フットストッパー、輪留めが使用されます。

ハンドストッパーは、ハンドルから手を離せば、自動的に車輪を押さえ停止状態にします。
それに対して、フットストッパー、キャスターストッパー、輪留めは人為的にペダル、レバーを操作し停車させます。
なお、現在ハンマーロックの使用する台車は少なくなっております。


その他、現場に応じた台車用途例

現場現場において様々な機能が台車には必要になってきます。
下記は参考例となります。

台車種類 説明
製造ライン用台車

製造ラインに連動して部品を供給する台車。部品在庫棚から部品を調達し、
製造ラインへ供給する台車ですが、台車自体に部品供給機能が付いています。
その機能にはコンベア、ターンテーブル、シュターなどがあります。これらが
部品を必要数取るごとに次の部品を押し出します。台車自体が製造ライン側の
供給装置となります。

駅構内運搬台車 駅構内は危険が多い場所です。台車が床面の凸凹で動き事故につながった例が
あります。台車にはストッパーが必要となります。しかも人為的ミスが
ないようにハンドルから手を離せば台車を停止する機構が必要となります。
さらに長時間の停止にはフットストッパー、輪止めを加えます。
作業台付台車 台車に作業台、道具箱を付け、任意の場所での作業を容易にします。
昇降台車改造

汎用昇降台車を改造し、用途目的に合った昇降台車にします。
改造例で多いのはコンベア、ターンテーブル等の取付、積載物を押さえる
ストッパー取付等が多用されます。

積載物専用台車 積載物に合わせて、棚、受け冶具、箱枠、ガードなど取り付け、積載物の
傷付きを防ぎます。また多種運搬の場合は識別できるように区分けできます。
屋外で使用する台車 荷重面が課題となりますが、空気入りタイヤキャスターを使用することで工事現場や公園
などで利用頂けます。建設現場用/農業用一輪車と同じ考え方です。
衝撃緩和の台車 キャスターを緩衝キャスターやタイヤキャスターに変更する事で衝撃を和らげることが出来ます。
但し荷台にも衝撃緩和できるシートを張り付ける、緩衝材を入れた箱に入れるなど2重、3重の対策
が必要です。

3.規格品で満足できない場合、製作事例を見て、参考にしたい

製作事例については「台車製作事例」のページでご紹介しています。製作事例を見て「あれこれ」お考え下さい。「これに近く、ここをこうして」と言うように検討されると形になっていきます。但しオーダー台車は決してお安くございません。コストに合わせてご検討下さい。

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