キャスターの配置と特性について

普通の台車は自在・固定キャスターの各2個計4個で配置されています。ただハンドル側に固定キャスターが配置されるのと、自在キャスターが配置されるのでは違います。

キャスター配置で操作性が違います(上部はイメージ図)

キャスター配置で操作性が違います(上部はイメージ図)

ハンドル側に固定キャスターを配置した場合

ハンドル側に固定キャスターが配置された場合は、旋回の中心が固定キャスター間の中点になります。ハンドルを右に左にねじるように舵を取りますから操作性は良いですが、荷重が大きいと相当な力が必要となります。この配置は軽量用の台車に多用されます。

ハンドル側に固定キャスターを配置したイメージ(上)

ハンドル側に固定キャスターを配置したイメージ(上)

ハンドル側に自在キャスターを配置した場合

一方、ハンドル側に自在キャスターが配置される場合、ハンドルを右左に操作することで自在キャスターが方向を換えてくれるため小さな力で旋回できます。ただし旋回の中心がハンドル反対側の固定キャスター間の中点を中心にするため、この円弧に逆らう動きをした場合は操作性が悪くなります。

ハンドル側に自在キャスターを配置したイメージ(上)

ハンドル側に自在キャスターを配置したイメージ(上)

ストッパー機構が付いた場合のキャスター配置

各配置のメリット・デメリット を考えて選択することが大切です。最近ではハンドル側にフットストッパーを付けることがあります。その場合はハンドル側に固定キャスターを配置しないと車輪を押えることができません。ハンドストッパーも同じです。このように機能を付加することで配置が決定する場合があります。

ストッパー機構が付いた場合はハンドル側は固定キャスターです(上図参照)

ストッパー機構が付いた場合はハンドル側は固定キャスターです(上図参照)

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