台車における車輪の歴史

いつの間にか、人間は物を引きずり動かすことより、転がした方が楽であることを学びました。このころから車輪の概念が生まれたように思います。

最初は丸い木を輪切りして使用しています。そして時代劇であらわれる大八車で木製の車輪であらわれ、19世紀の産業革命で鉄を利用した車輪が製作され、さらにゴムの出現により、今の車輪の原形ができたような感じです。さらに合成樹脂、合成ゴムへと進みました。

現在では、同一寸法のゴム車輪と比較してウレタン車輪 では、走行抵抗が約1/2、積載荷重では2~3倍の耐久力を持つようになりました。
またゴムの硬度が低くて、やわらかいものは、荷重によってつぶれて走行抵抗が増し走行が重いと言われてきましたが、ブタジェンゴム、スーパーソリッドタイヤなどの合成ゴムの出現で、タイヤのひずみが大きくても反発弾性が優れているため、走行が軽くてすむようになりました。

運搬環境でも守備範囲が広がりました。MCナイロン、抗菌ウレタン 、フェノール樹脂、静電防止用ゴム、耐熱樹脂車輪など多くの素材が車輪に使用されるようになりました。薬品工場、食品工場、化学工場、病院、ホテルなど幅広い業種に対応しています。

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