運搬台車 (うんぱんだいしゃ)
「台車」で述べたように「運搬台車」も同じ意味です。JISでは「ハンドトラック」と呼ばれています。意味は「台車」ページを参考にして下さい。ここでは、どのような種類の運搬台車があるかを説明します。
基本形状でみる種類(JIS 区分)
1.平床形ハンドトラック(平台車)
荷台は平面形状でハンドルが取り付けられていない運搬台車
2.片袖形ハンドトラック(片袖台車)
運搬台車の中では、もっとも多く使用されている基本形状です。平面形状の枠に片側のみにハンドルを取り付けられた運搬台車です。
3.両袖形ハンドトラック(両袖台車)
平面形状の台車枠に前後に相対してハンドルを付けた運搬台車です。前後どちらからでも、手押し・引きができるのが特徴です。狭い通路で台車がUターンできない作業環境に最適です。
4.箱形ハンドトラック(ボックス台車)
平面形状の台車枠に箱または枠を取り付けた運搬台車です。シートボックス台車、金網枠付き台車、カゴ台車などがあります。荷物の落下、荷崩れ防止を目的とする台車です。
5.てこ形台車(二輪台車、ねこ車、一輪車)
てこの原理を利用して荷物を運搬する台車です。車輪部を支点としてハンドルに力をかけることにより、バランスを保ちながら運搬します。一輪車、二輪車が該当するため小回り良く運搬できるのが特徴です。
以上が、世間で多く使用されている基本形状です。しかし、この区分に適合できない台車は多くあります。業界専用の特注台車なども、その一つです。