中部産業株式会社(ブリヂストン名古屋販売グループ)
台車とキャスター物流機器情報

台車・キャスター&タイヤ等の部品、特注製品の選定方法 中部産業

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〇 Q&A集

 

 

積載荷重など、仕様に関する件            カート&キャスター

1-1

Q:台車を探している(見積)したい。どんな条件が必要か。

A:まず、当社で販売しております、規格品を参考ください

積載品、同質量、荷台寸法(縦*横*高さ)、動力牽引か人力手押しか、この他にご使用環境、使用頻度 等の配慮があればより確実なご返事をお届けできます。

ご希望条件に矛盾がある場合は、弊社で見直仕様として提示させていただいています。

1-2

Q:積載荷重600kgの手押し運搬車が欲しい.....

A:人力(1人)で操作することは実用的に無理です。 大まかな可否の判断として、手押しで運搬車を押し引きする場合、最大荷重の目安として軽四自動車(約800kg)を押すことを想定するとその限度が明らかです。

汎用の手押し運搬車に用いられるキャスターや車輪の外径は大きいものでもΦ250~300であり、軽四の1/2以下です。 言い換えれば軽四2台分を押すことになります。 

    

 

1-3

Q:手押し運搬車の積載荷重の限度は.....

A:路面や車輪径、タイヤ材質によって大きく影響されますが、最も多用されている汎用キャスタΦ130~150と平均的平路面では、300kg以下をお奨めします。

 

1-4

Q:運搬車の最大(許容)積載荷重、操作可能荷重、車輪許容(カタログ)荷重との相違。

A:例えば外径Φ50,許容荷重150kgの車輪4個、自重100kgの台車は最大積載荷重500kgに耐えますが、人力手押しでは非常に重い操作となり実用になりません。

このように車輪やキャスターの許容(カタログ)荷重と、台車としての操作可能な荷重とは全く別物とお考えください。

この例の場合は実際に150φ以上のキャスター(中荷重、もしくは重荷重)を使用し安全率を見てキャスター4輪で800kg~1000kg程度まで耐えうるようなものを選定することが望ましいです。

 

 

1-5

Q:キャスタ選定時の使用(安全)荷重は.....

A:①手押し台車 4km/h以下の場合、汎用キャスター 

耐荷重の50%~70%が目安。1輪当りの耐荷重100kgの場合1輪50kg~70kg前後で荷重設定をされると安全。但し台車本体部の自重が極端に重い、台車の荷台が2000x2000mmの場合などは当てはまらない場合もございます。

  ②牽引台車10km/h以下の場合、牽引用キャスタ 

   耐荷重の50%~60%が目安。

 

 

1-6

Q:お祭りの神輿の担ぎ手がいないためキャスターを付けて引き回したい。何かおすすめのものないだろうか?

A:山車やこども神輿で採用頂いたキャスター、タイヤを事例と共にご紹介させて頂いております。こちらのページをご覧ください。

 

 

 

 

自在キャスターの取付け位置の件    カート&キャスター

2-1

Q:手押し台車・運搬車のキャスター取付け位置は袖側か、反袖側か。

A:荷重によります。市販品の場合自在キャスターは進行方法側に多く、荷重が500kg以上の台車の場合は袖側取付けをお勧めします。

ごく軽荷重、小型の運搬車の場合には反袖側のものもありますが、袖側取付けのほうが、より少ない操舵力で方向制御ができます。

また、4輪自在も存在しますので、用途に応じてご検討下さい。

 

   

2-2

Q:台車が大きくなる場合はどうすればいいだろうか?

A:これも荷重ありきで、フレーム強度や材質にもよりますが、台車が大きい=荷重や自重が重い場合は操舵側に自在キャスターを設定されることをお勧め致します。

 

 

振動、騒音に関する件                  カート&キャスター

3-1

Q:衝撃・振動緩和型キャスターの種類と特徴は.....

A:下表を参考としてください。

特徴

緩衝方式   

緩衝ストローク

振幅減衰

性能

微振動吸収

寿命

市場性

コイルばね

板ばね

極小

ゴムダンパー

やや小

オイルダンパー

やや小

やや短

空圧タイヤ

タイヤ寿命

空圧タイヤはタイヤサイズΦ200以上が多く、軽荷重用が多用されています。

3-2

Q:走行時、走行音の少ないキャスターはありますか。

A:車輪の保持部が金属製のものと、樹脂製のものがあります。

・金属製

一般に金属製は樹脂製に比べて走行音大ですが、メーカによっても差があります。騒音と感ずる音源の殆どは、回転可動部分のクリアランスの多少による金属間の接触が原因です。したがってクリアランスが少なく製作精度の高いものが作動も滑らかで騒音も少ない良品ですがやや高価です。さらに車輪のタイヤ材質・硬さによっても走行音が大きく変わりますが、多用されているゴム質のものであれば、十分許容できる範囲です。 

・樹脂製 

静かな走行が期待できますが、工業用としては種類・サイズとも少なく、金属製にくらべて許容荷重が小さいことが難点です

例としまして、。
車輪径100~125程度のものは病院・集会所などで使用され、車輪径50以下のものは主に家具など、室内用として使用されています。    
いずれも使用経過につれて騒音が大きくなるのは避けられません

特殊キャスタに関する件                  カート&キャスター

4-1

Q:クリーンルーム用の台車につけるキャスターはありますか。

A:ステンレスキャスターをご用意しております。

4-2

Q:空圧タイヤ(空気入り)のキャスターでブレーキ付はありますか。また取付は可能ですか。

A:現在一部のキャスターで設定がございます。150φ、200φ、250φの3種です。
空気入りタイヤキャスターのページも参照ください。

4-3

Q:乾燥炉に使用できるキャスターを探しています。

A:一般的には耐熱樹脂車輪キャスターもしくは鉄車輪耐熱グリス仕様をご覧ください。

図面や仕様を頂ければ受注生産品として設計製作もご対応可能です。温度にもよりますが、乾燥炉用耐熱キャスターを大手自動車メーカへ納入しています。 回転部と潤滑に配慮が必要です 。但し数量が100個以上などロット対応が前提。

 

けん引台車に関する件                   カート&キャスター

5-1

Q:台車の2WS方式、4WS方式の意味は何ですか。その特徴は.....。

A:牽引台車の操舵方式を現します。

  ・2WS(2Wheels Stearing System)= 2輪操舵方式 
      通常、前二輪が方向を決めます。

  ・4WS(4Wheels Stearing System)
       前後輪がロッドで結ばれ、方向が同調します。 

特性項目/方式

2WS

4WS

前後輪旋回半径のずれ

大きい

極めて小

前後輪の同調

なし

あり

旋回半径

適用台車規模

小~中型

中~大型

部品構成

簡素

やや複雑

5-2

Q:ターンテーブル式台車、ナックル式台車とはどんなものですか。

A:牽引台車の旋回機構の主な方式で、ほとんど下記のいずれかに属します。

 ターンテーブル式台車

車軸の中央に旋回盤(ターンテーブル)が固設されているため、台車の旋回時には車軸・車輪とも進行方向に向きます。
台車の回転半径を小さくすることができ、台車の構造によっては進行角90°も可能です。

 ナックル式台車

 車軸は台車本体に固設され、その両端の車輪だけが進行方向に向きます。
  したがって車輪の首振り角度は制約され、進行角30°以下が多いようです。
  弊社では需要の多いターンテーブル式を標準機種として製作しています。

5-3

Q:上記5.2項の相違点、特性は.....

A:

特性項目/旋回方式

ターンテーブル式牽引台車

ナックル式牽引台車

ホイールベース/トレッド比

2以上

1.5以上

旋回半径

直進時と旋回時のホイールベースの変化

あり     

なし

部品数

少い

多い

給脂箇所

少い

多い

保守管理

やや難

平均価格

安価

やや高価

5-4

Q:牽引台車の騒音を少なくする工夫は.....。

A:騒音の大半は路面状態により台車の足回り、可動部品等のクリアランス間で部品の振動離合が繰り返されることによる衝撃音で部品の磨耗・劣化を早めます。
いいかえれば騒音を減らせば台車の寿命を延ばすことにもなります。

     ①車軸、軸受、車輪等回転部の過大クリアランスの付与を避ける。     
     ②車輪タイヤを緩衝性のよい材質に変える。 
        例えば、ウレタン製タイヤ(硬質)をNBR製タイヤ(軟質)にする。
     ③積載荷重がほぼ一定範囲であれば、緩衝機能付キャスター
      (牽引台車用)採用してみる。 
     ④ 可動部の給脂を十分に行う。 
     ⑤ 台車上面の薄鋼板など共振し易い部材の固定箇所を増やす。 
     ⑥ 防振ゴム、吸音材の利用。

5-5

Q:牽引台車に汎用キャスターを使用したいがダメですか。

A:使用可能です。大手某自動車メーカへの納入実績も数多くあります。 
ただし、キャスターメーカの仕様範囲外の使い方ですから、補償対象にはなりません。汎用は牽引用より格安ですし、使い方によってはそこそこの寿命もあるようです。ユーザ各位の経験実績としてご試用ください。
選定時には前期1.5項をご参照ください。

 

選定に関する件             カート&キャスター

6-1

Q:タイヤの選定方法は.....

A:ここでは一般的な産業用シングルタイヤの選定方法について述べます。 
特殊タイヤ、Wタイヤなど詳細仕様を要する場合は別途お問い合わせください。 

①空圧タイヤか、ソリッド(ノーパンク)タイヤか、キャスター(汎用、牽引用、緩衝機構付)でよいか。
② タイヤの負荷を決める。 カタログ値*0.7~0.8
③ 走行速度の範囲内か。
④ タイヤ外径と台車のホイールベース、トレッド、荷台高さの調和を使い勝手を基本に検討する。
⑤ タイヤ材質と騒音、走行路面など環境との適否確認。

         以上を2~3回繰り返して最適タイヤを選定します。 

6-2

Q::車軸の選定方法は.....

A:
①この業界では牽引台車の車軸に、断面正方形の角軸がに多用されています。これは取付け面が平らで取付け易く、接触面圧を低くできるためと思われますが台車側取付け面の剛性があれば丸軸でも構いません。 

②弊社では車軸の寸法、形状等はタイヤの仕様に合わせて規格化されており、お客様のお手を煩わせません。  

③台車の外形寸法、用途、積載荷重、ホイールベース、トレッド,使用環境 等 一連の仕様により、タイヤ、ホイール、ハブ(ベアリング内臓)、車軸、付属品のAssyとしてお届けします。           

 

6-3

Q:車軸Assyだけを購入したい。これを取付けるにはどのような部品を用意すればよいか。

A:取り付けられる本体に応じてお客様にてご到着下さい。汎用品はございません。
 取付例は当社WEBサイトを参照ください。
 

    

6-4

Q:台車のストッパーにはどんな種類がありますか。

A:
①ストッパ付キャスター
   タイヤ外径を金属片でおさえる形式が一般的。

(注)ブレーキ付キャスターとも言われていますが、
    付帯機能はブレーキではなくストッパです。 

②ドラムブレーキ

自動車のリヤーブレーキとほぼ同じ構造で、ハブにに内装されブレーキとストッパー両機能を有します。

③フロアーロック

テコを利用したジャッキの一種で、台車の下面に取付けます。、フットペダルを踏んでロッドを床面に押し付け、その反力で台車の一端を持ち上げて車輪とフロアの縁を断ちます。 

特性項目/機種

キャスター

タイヤ押さえ式

ドラムブレーキ

フロアロック

機能

位置保持

制動・位置保持

位置保持

耐久性・寿命

劣る

停止位置の保持

劣る

劣る

許容荷重の範囲

市場性

あり

サイズ限定

あり

価格

最安価

高価

安価

 

その他台車のストッパーにはギアブレーキ式やピン挿しストッパー型もありますが機種は限定されています。

6-5

Q:車輪の構成部分の名称(呼び方)がまちまちでハッキリしません。ホイール、ハブなどどの部分を示すのか具体的に.....

 

A:
名称の厳密な定義はありません。身近な例として自動車の車輪を想定して、下記をご覧ください。 

①タイヤ、タイヤそのものです。

②ホイール、輪、車輪のことですが、ここではタイヤを嵌める金属製の円板を意味します。通常、円板中心付近にはハブに取付けるための穴が数個設けられています。 車輪の全体を指すのではありません。

③ハブ、 ホイールを取付けるベースの部分で、内部に軸受けがあり、その中心に軸が通されています。 ドラム式ブレーキのドラムを兼ねるものも多くあります。 稀にはホイールハウジングとゆう場合もありますが一般的ではありません。

以上、産業用台車に用いられる車輪も意味は同じです。

6-6

Q:ブレスホイールとハブ付ホイールとの違いは..... 

 

A:

特徴項目/ホイール

ハブレスホイール

ハブ付ホイール

荷重条件/用途

軽荷重/手押し運搬車

中・重荷重/牽引運搬車

軸受け(ベアリング)

主にコマーシャル

JIS規格

適応タイヤ/緩衝性

主に空圧・ソフトソリッド/良

ハードソリッド/悪

部品数/価格

少い/安価

多い/高価


・空気入りタイヤ(ハブレスホイールを使用した車輪)

・ノーパンクタイヤ((ハブレスホイールを使用した車輪)

・空気入りタイヤ ハブ型

・ノーパンクタイヤ ハブ型

このページで紹介されている商品

・キャスター各種

オーダーメイド商品
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